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東京湾景

最近、片付けの分類基準として、「ときめき」を引用する風潮があるようなんですが、本を片づける場合、それは該当しないような気がしています(自分に限ってですが)。古本屋なんかに行って本を何冊かまとめ買いして、しばらく本棚に飾っておいたまま何年も読まないっていうことは自分にはよくあることで。そのうち本棚を整理して、何年も前に買った本を手に、「うーん、ときめかないなあ……」といって「さあ、処分しようか」という...続きを読む >

鳥たち

よしもとばななさんの小説「鳥たち」を読んだ。鳥たち(2014/10/24)よしもと ばなな商品詳細を見る感想は以下のとおり。病んだ社会に必死に抗っている名もないひとに寄り添いたい、そんな作者の強い思いが印象に残った。そして、日々傷つき、疲れ果てながらも、僅かな力で今日を生きていられるのは、支え合うひとがいるから……、この小説からそんなひとたちの姿が浮かんでくる。主人公の私「まこ」は、幼馴染みの彼氏「嵯峨」の恋人...続きを読む >

「ニュークリア・エイジ」

「穴を掘れ!」と何かに突き動かされて、主人公ウィリアムは庭に穴を掘り続ける。それは、誰に命令されるでもなく自ら掘り続ける。おそらく、「穴を掘れ!」と言っている言葉は、主人公の命そのものが発するセリフなのかもしれない。ニュークリア・エイジ (文春文庫)(1994/05)ティム オブライエン商品詳細を見るこの「ニュークリア・エイジ」は、核戦争、そして放射能から身を守るため、ウィリアムがシェルターとなる穴を掘り続け...続きを読む >

『七番目の男』

「その波が私を捉えようとしたのは、私が十歳の年の、九月の午後のことでした」村上春樹の短編『七番目の男』は、ある夜、最後(七番目)に話をする男が切り出すこのセリフから始まる。※『七番目の男』は、短編集『レキシントンの幽霊』に収められている。レキシントンの幽霊 (文春文庫)(1999/10)村上 春樹商品詳細を見る「その波は、ほんの僅かなところで私を捉えることができませんでした。しかしかわりにそれは、私にとってもっ...続きを読む >

『こちらあみ子』

先日三島由紀夫賞が発表された。受賞したのは今村夏子という新人作家の『こちらあみ子』。昨年、第26回太宰治賞の受賞作でもある。こちらあみ子(2011/01/10)今村 夏子商品詳細を見る個人的には、女優や作家として活躍する本谷有希子の『ぬるい毒』を推していた。本谷有希子は芥川賞に続き、またしても三島賞を逃した。『ぬるい毒』は、自意識過剰な主人公の女性の携帯に、以前5000円を借りたと名乗る男性から電話がかかることか...続きを読む >
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